太陽の屋根裏部屋

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2004年 10月 05日

ROCK'N'ROLL / JOHN LENNON

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ジョン・レノン、1975年の作品。
全曲、彼が十代の頃に影響を受けたロックン・ロールのカヴァー。
このアルバムのリミックス&リマスター盤が発売されたので、UK盤を購入して聴きました。
近年、続々とリリースされているジョンのアルバムのリミックス&リマスター盤の中でも、これは出色の出来。最初から最後まで鳥肌立ちっぱなしでした。

ジョンはモノラルの音が大好きな人なので、音を団子にしちゃう傾向があります。
「インスタント・カーマ」とか、アルバム『ジョンの魂』はそういうジョンの嗜好が見事に結実した傑作です。
でも『マインド・ゲームス』や、この『ロックンロール』のモコモコした、あまりメリハリの無い音が僕には少し不満でもありました。そういう不満を見事に解消して、新たに甦らせてくれたのがこのリミックス&リマスター・シリーズなんです。

もしかしたら、これはジョンが本当に望んでいた音じゃないかもしれないけど、今まで聞こえなかった音が聞こえたりして新たな発見があるので本当に楽しみにしているシリーズです。
もちろん、音圧が全然違います。その迫力は一聴すれば歴然です。
なによりもリミックスによってジョンのヴォーカルが前面に出てきて、迫力のある生々しい彼の声を堪能出来るのがファンとしてはたまらない喜びなのです。

僕は、ジョン・レノンという人はまずなにより優れたロック・ヴォーカリストだと思ってます。
ジョンの声は本当に本当に本当に素晴らしい。
ヘンな話、僕はジョンがしゃべっている声を聴くのも大好きだったりします^^;
インタビューとか、うっとりしながら聴いたりする怪しい奴です。
ジョン・レノンの声は、ロックの宝です。断言しちゃいます。

ジョンはビートルズ時代から数多くのカヴァーを残していますが、そのどれもがオリジナルを凌駕してしまうほど、ジョンは、そしてビートルズは優れたソング・スタイリストでもありました。これも断言しちゃいます^^;

そしてこのアルバムでも、ジョンは鳥肌モノの素晴らしいヴォーカルを聞かせてくれています。
このアルバム制作当時は、ヨーコさんと別居していた、いわゆる「失われた週末」でした。
ジョンのコンディションは心身ともにベストとはいいがたく、いろいろとトラブルに巻き込まれたりして、なかなか完成させることが出来なかったアルバムでもあります。
プロデューサーのフィル・スベクターが、完全にイッちゃってたみたいで、スタジオの天井に銃をぶっ放したり、マスター・テープを持ち出して姿を消したりしたのは有名なエピソードです。もちろん、ジョン自身もヨーコさんのいない寂しさから酒に溺れて飲んだくれて、喧嘩騒ぎまで起こしたりしていました。
数年前に発売された、ジョンの未発表曲を集めたCD-BOX『ジョン・レノン・アンソロジー』には、この時のレコーディングでのジョンとフィルのやりとりが収録されています。これがスゴイ。
いったい誰が収拾すんねんっ!!と、突っ込みたくなるほど。

でもジョンは、フィルからマスター・テープを取り戻し、レコーディングを再開させます。
あらためて聴き直してみると、とても酷くて(当たり前ですが)使えず、何曲か再レコーディングして完成させたのがこのアルバムなのでした。
だから、このアルバムにはフィル・スベクターがプロデュースした曲と、ジョンがプロデュースした曲が混在しています。僕はどちらかというと、ジョンが再レコーディングした曲のほうが好きです。

このアルバムはなぜかノン・クレジットで、参加ミュージシャンが明らかにされていません。
ジョニ・ミッチェルがコーラスで参加しているという、ジョニ・ファンの僕としては真相が知りたい噂もあります。
最近、クラウス・フォアマンがこのアルバムに参加して「BRING IT ON HOME TO ME」をジョンとデュエットしたことを明らかにしています。これを知ったときは感激しました。あの声はクラウスだったのかぁ、なんて。

決してベストとはいえない状況で作られたアルバムなのに、ジョンのこのヴォーカルの素晴らしさはどうでしょう。やっぱりロックン・ロールが心底好きなんだなぁというのが伝わってきます。

今回のリミックスによって、曲が始まる前にジョンの「1,2,3,4」というカウントが聞けたり、フェイド・アウトが長くなっていて従来ではカットされていた部分も聞けたりします。

そして。。。

そして。。。

ボーナス・トラックとして、従来のヴァージョンではカットされていた「JUST BECAUSE」のエンディングでのジョンのモノローグが収録されているんですが。。。

ジョンの言葉を聴いて、泣いてしまいました。。。







“リンゴ、ポール、ジョージ、元気かい?”




Rock N Roll Original recording remastered




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by tai_yo | 2004-10-05 02:04 | 音楽


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